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幾多の卒業生を送り出した現在の修道館では最後となる恒例の峻空杯争奪戦が好天に恵まれた12月10日盛況のうちに行われました。
来春にはより大きな規模の道場として玉川校舎内に完成される修道館の歴史は60年前に創部期の先輩方が校庭の一隅で始められた稽古を礎として、その後2号館教室、公園に面した初代修道館、そして現在の第二修道館と時代は移り、来年にはまさに60年の歴史を飾るに相応しく新修道館が完成し空手道部は新たな時代に進む事となります。
数年前から機会あるごとに報告いたしてきた60周年の記念行事も現段階では来年この新修道館での峻空杯争奪戦が最有力な候補として計画を進めているところです。

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還暦を迎えようとする最長老選手、S44年卒業の深沢 正選手と女子の最長老(これは失礼かも)末次美紀選手の高らかな選手宣誓で大会の幕を開けた。
駒澤同士という和やかなムードの中にも一種異様な気が飛び交った熱戦の数々が繰り広げられ審判団も武道館さながらに活躍した。
形の試合では些か引いたくじの運の悪さから大先輩に勝ちを譲らざるを得なかった試合もあり敗れた方もガックリと力が抜けるが、勝った方も手放しでは喜べず青息吐息で酔拳よろしくもう一試合と笑いを誘う場面もあり思えばこれもこの大会ならではの味である。



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男女混合の形試合はベスト8以上の得意形になるとそれまでと一変して見事な出来ばえが連続した、堂々三位入賞、円熟の境地を見せた末次美紀選手。
形の部 優勝:伊藤龍也 (3年) 二位:本田翔平 (2年) 三位:末次美紀 (OG)




今年の男子 組手は例年に無く白熱した試合の連続だった。
中でも12月の全国大会、僅差で涙を呑んで三位に甘んじたとは言え一躍全国区に名乗りをあげた2年生トリオのスピードと多彩な技、そして何よりも止む事ない攻撃的な気構えはここ数年お目にかからなかった見事さだった。


(学内でも取り上げられた期待の星たち  駒澤スポーツ紙より)
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彼等3人は勿論のこと、他の3年生、2年生らの試合振りを見ていると大石師範ならずとも来年こそは今年の惜敗をばねに学生界の頂上に上りつく思いがしてきた。
写真左の志村君こそは残念ながらシドニーでの世界大会でMVPを獲得した杉山選手に敗れたとは言え中央の竹田、右の大木両君は見事な決勝戦を戦った。


白熱の杉山vs志村戦
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高校時代からのライバル 竹田vs大木の決勝戦
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男子 組手の部 優勝:大木正歳 (2年) 二位:竹田純哉 (2年) 三位:重江賞範 (4年)



女子の組手も男子に勝るとも劣らない熱戦の連続だった。
乙女たちの胸に秘める闘志はふつふつと滾り、新しいチームの一角に我こそと大アピールの時。
長身を武器に遠い間合いで技を繰り出す者あれば相手の技を掻い潜って一寸でも中に飛び込みたい者がいる。
そんな熱戦のなか体格的には少し小柄ながら素晴らしい出足と闘志、そして誰よりも一番技の切れが目立った選手がいた。


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今年の女子の部を見事征したのは2年生の蜂須賀三佳、一説にあの蜂須賀小六正勝の子孫とか、話の真意は定かではないがどこか美形の面立ちの中に野武士の頭目を思わせるキリリとしたものを漂わせている。
蜂須賀はS57年卒業の菊地 基が指導する御殿場西高校の出身、同校からの先輩には2年生で大学日本一に輝いた猪越悠介をはじめ、一昨年世界を手中にしたあの奥家沙都美ほか多くの先輩たちにも恵まれているようだ。
来年の新チームでは選手の一角に陣取って活躍する事を大いに期待したいものだ、ガンバレ蜂須賀家の子孫。

女子の部組手 優勝:蜂須賀三佳 (2年) 二位:藤本美帆 ( 3年) 三位:遠藤由貴美 (2年)



左から形:伊藤龍也 女子組手:蜂須賀三佳 男子組手:大木正歳 各優勝者
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昨年から始まった現役 VS 卒業生の対抗戦はこの日幹部交代式を迎え名実共に峻空会の一員となる4年生をOBチームに向かえ11対11の対抗戦が行われ、先程までの個人戦とは打って変わって熱の入った応援合戦の中で行われた。
学生たちは競ってOBチームの大将ともいえる杉山選手との対戦を希望するなどなかなかの男ぶりを見せていた。
結果は勝負どころで猪越君の活躍もあり6対5で先輩の面目を守りきる事となった。
試合後に来年の記念大会の話しも出て、来年の対抗戦には出来るだけ大勢の卒業生の出場と、勝利チームには賞金を、(もっともアマチュア規定に抵触して学生たちがその後の大会に出場停止などということになったら問題ですが・・・ありえませんかそれは 笑)などの話も出て一層盛り上がりを見せた。
全国の諸拳に今からお願いいたしておきます、そのときはゲンナマでも各地の産物でも何でも結構ですので賞金、商品の提供にご協力願います。





試合終了後は深沢校舎内の大広間に場所を移して本年度の幹部交代式が峻空会忘年会と兼ねて行われた。
仕事の都合等で試合会場に来られなかった若手OB,OGらも会が始まる頃にはゾクゾクと終結して29名の参加を見たことは大いに嬉しい事であた。
来年はこれに加えて創部期から60年間の先輩方を迎えより盛大なものにしたく計画を練り上げる事を役員、準備委員会共に肝に銘じて幕を閉じた。


新幹部となった頼もしき面々に大いに期待したいものです。
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以上 峻空杯争奪戦並びに幹部交代、忘年会の報告  完  N,Y

挨 拶
峻空杯争奪戦をもちまして平成18年度全ての行事を滞りなく終わることが出来ました。
諸拳にはこの一年、会に対します協力、心より感謝いたしお礼申しあげます。
来る年は度々案内致してまいりました創部60周年の記念式典の実行ほかまた多忙な一年になるかと思います。
峻空会は大石君を副会長に向かえ現体制一丸となってこれからの諸事に対処いたしていくつもりでおります、どうぞ諸拳には益々健康に留意され一年後に互いに元気な顔を見合わせる事が出来ますこと今から楽しみにしております。
また、来年も一層の協力を役員一同心中よりよりお願い今年を締めくくらせて頂きます。
峻空会 会長 東 久


駒澤大学空手道部 峻空会
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